独自ドメインのメリット

独自ドメインはその性質上、サブドメインよりコストが掛かります。しかしコーポレートサイト等を運営する場合、そのコストを上回るメリットがあるとお考え下さい。実際、ほぼ全ての有名企業のサイトは、独自ドメインを選択しています。メリットとしては第一に、シンプルなアドレスをアピールできることが挙げられます。サブドメインやサブディレクトリが付いてしまうと、どうしても雑然としたアドレスになり、見た目に美しいとは言えません。シンプルな独自ドメインを見たユーザーは、そのアドレスに強く印象付けられることでしょう。そうなると、アドレス自体が会社の認知度の向上に貢献することになります。言わばアドレスによるブランディングが功を奏するのです。

独自ドメインの第二のメリットとしては、SEOとの相性が良い点が挙げられます。サブドメインのサイトであってもSEOを施すことは可能ですが、独自ドメインのサイトはより効果的に施策することができます。理由は単純です。検索エンジンは同一ドメインのサイトの表示数を制限する傾向があるからです。検索エンジンとしては、なるべく多様なドメインを検索結果として提供したいという思惑があり、最近はその狙い通りに進んでいるように思われます。サイト運営者もSEOを重視するのであれば、この傾向を無視するわけにはいきません。因みに筆者は検索エンジンのこうした企図を、決して否定しません。ドメインが同じサイト同士は、内容、テーマ、ジャンルが似通う可能性が高いからです。さらにサブドメインには決定的な弱点があります。それは、当該ドメインを付した多くのサイトの中の一つが、何らかのペナルティを検索エンジンから受けた場合、残りのサイト(同じドメインのサイト)も評価が下がってしまうという点です。何の関係もない他社の悪質な行為によって、自社の評価が下がってしまうのですから、無視できない弱点と言えます。

ドメインの持つ意味

ドメインはホームページを制作すると自動的に付されることになりますが、SEO的には非常に大きな意味を持つ文字列です。SEOの基本はコンテンツの質を上げることと、リンクを獲得することですが、ドメインはそのどちらとも関係するのです。ですから独自ドメインであれば、SEO上の資産を独り占めすることが出来ます。他方、サブドメインの場合、同様の資産はドメインの運営元にも流れてしまいます。ホームページを制作する際、本格的で質の高いページを作ることが出来るという自負がある会社ほど、独自ドメインに切り替えるのはそのためです。

筆者としては以上の理由から、コーポレートサイトは独自ドメインを採用した方が良いと考えますが、それでもやむを得ない事情でサブドメインを使うことがあるでしょう。もちろんサブドメインであっても、そのサイトで集客力を高め、収益を上げることは可能ですから、是非挑戦して下さい。また、主軸のサイトとは別に、サブのサイトを新たに作りたいと考えている時も、サブドメインは役立ちます。サブのサイトはより詳細な情報を提供するのに優れており、専門性豊かなコンテンツで認知度を高める効果があります。検索エンジンも、マニアックな内容が記述されたページをより高く評価する傾向にありますから、大企業も中小企業も、サブのサイトを積極的に開設しましょう。 ところでドメインはWEBサイトのみならず、メールアドレスにも転用されることがあります。特に独自ドメインでサイトを構築している場合、オリジナリティの高いメールアドレスを運用することが出来るようになります。独自ドメインを使用したメールアドレスのメリットは多岐にわたります。例えばフリーメールを使用するのに比べて、取引相手から得られる信頼は大きくなるはずです。

ユーザーに対する心遣い

会社のホームページはその会社の誠実さを映し出します。ユーザーに対して使い勝手の良いサイト、機能を提供することも、WEB制作者の使命です。例えばアクセス情報を掲載する場合、社屋の写真を載せるなどすれば、より分かりやすいページを閲覧してもらえます。他にもスキルのある制作者であれば、ストリートビューを埋め込んだり、各種リンクを貼ったりすることが出来るでしょう。些細なことだと思われるかもしれませんが、そうした細かな配慮の一つ一つが重要なのです。

ユーザーが見て不快感を抱かないWEBサイトというのは、統一感があるのも特徴の一つです。サイト全体のコンセプトが必ず存在しますから、そのコンセプトをクライアントからきちんと聴き取った上で、WEB制作しなければなりません。統一感は色々な方法で生み出せますが、特にデザイン、書式、レイアウト等を同じくするページで構成することが重要です。また統一感は、端末が変わっても保たれなければなりません。具体的には、モバイル端末でもストレスフリーで閲覧出来たり、機能を試してみたりすることを指します。このような設計はレスポンシブウェブデザインと呼ばれますが、最近のスマートフォンの普及状況に鑑みれば、レスポンシブに対応していないサイトは後れを取ることは間違いありません。

レスポンシブデザインを施したサイトは、デバイスを問わず、綺麗に表示されます。逆に、レスポンシブに対応していないサイトは、そもそも表示されなかったり、表示されても見辛かったりします。表示されないケースのほとんどはスマートフォンの画面で起きるものですから、外出先で表示されるか否かの問題であることになります。最近は保有率、利用率の双方で、スマートフォンがパソコンを上回っているとのデータもあり、今後のWEB業界はスマートフォンへの対応無くして成り立たないと言えるのです。